あなたの近所の新耳袋
2002年11月29日 もう一人の自分にまつわる一つの話
トナー回収
Fさん(て私だが)はその日(て今日だが)、早番でお昼休みをとった。
午後3時ごろ、部の代表電話が鳴った。
電話をとった社員の人がFさん(私だが)を呼ぶ。
「S急便さんがトナーの回収に来たって」
「はい?」
おととい、Fさん(わたs(後略))はトナー業者にリサイクルを頼んだ。その時の業者の返答は「では明日か明後日に回収にうかがいます」とのことだったが、次の日、S急便が業者の依頼でトナーを回収済みだったのである。
だから当然回収してもらうトナーはない。
訝りながら部屋の入り口でS急便の人と話してみる。
「トナーなら昨日、もう持っていっていただきましたけど……」
しかもよく見てみると、S急便の人は昨日回収にきた人である。
「そうですよね?でも今日、お電話いただいて回収にきたんですけど」
「電話ですか?うちから?」
「はい」
Fさん(わt(略))には電話した覚えはない。かといって、トナーの注文はFさん(わ(略))の担当で、他の人が業者に電話をかけるとも思えない。
「今日、うちから電話があったんですか?私、した覚えがないんですが」
「ええ。確か昨日回収にうかがったのでおかしいなあとは思ったのですが……」
と、S急便の人が回収表をみせてくれた。
“11/29 12:18 某証券 F様 トナー1箱回収以来”
確かにそこには印刷されていた。
だがこの時間、11:30から12:30まで早番で昼休みをとっていたFさん(w(略))が、業者に電話をするはずがないのである。
S急便の人は首をかしげながら帰っていった。
「一昨日のデータが間違って印刷されちゃったんですかねぇ?」
傍でやりとりを聞いていたS次長がぽつりと言った。
「ドッペルゲンガーがかけたんじゃない?」
---------------------------------
んなわきゃあないので、まあトナー業者かS急便が間違えたんだろーが。
そのあと、S次長には、
「藤生(仮名)さん、あ、ドッペルゲンガーでもいいんで、この書類コピーお願いしたいんだけど」という仕事の頼まれ方をした。
すいません次長、不肖藤生、ドッペルゲンガーは召還できません。ていうか会ったら死ぬってゆーじゃんドッペルゲンガー……
トナー回収
Fさん(て私だが)はその日(て今日だが)、早番でお昼休みをとった。
午後3時ごろ、部の代表電話が鳴った。
電話をとった社員の人がFさん(私だが)を呼ぶ。
「S急便さんがトナーの回収に来たって」
「はい?」
おととい、Fさん(わたs(後略))はトナー業者にリサイクルを頼んだ。その時の業者の返答は「では明日か明後日に回収にうかがいます」とのことだったが、次の日、S急便が業者の依頼でトナーを回収済みだったのである。
だから当然回収してもらうトナーはない。
訝りながら部屋の入り口でS急便の人と話してみる。
「トナーなら昨日、もう持っていっていただきましたけど……」
しかもよく見てみると、S急便の人は昨日回収にきた人である。
「そうですよね?でも今日、お電話いただいて回収にきたんですけど」
「電話ですか?うちから?」
「はい」
Fさん(わt(略))には電話した覚えはない。かといって、トナーの注文はFさん(わ(略))の担当で、他の人が業者に電話をかけるとも思えない。
「今日、うちから電話があったんですか?私、した覚えがないんですが」
「ええ。確か昨日回収にうかがったのでおかしいなあとは思ったのですが……」
と、S急便の人が回収表をみせてくれた。
“11/29 12:18 某証券 F様 トナー1箱回収以来”
確かにそこには印刷されていた。
だがこの時間、11:30から12:30まで早番で昼休みをとっていたFさん(w(略))が、業者に電話をするはずがないのである。
S急便の人は首をかしげながら帰っていった。
「一昨日のデータが間違って印刷されちゃったんですかねぇ?」
傍でやりとりを聞いていたS次長がぽつりと言った。
「ドッペルゲンガーがかけたんじゃない?」
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んなわきゃあないので、まあトナー業者かS急便が間違えたんだろーが。
そのあと、S次長には、
「藤生(仮名)さん、あ、ドッペルゲンガーでもいいんで、この書類コピーお願いしたいんだけど」という仕事の頼まれ方をした。
すいません次長、不肖藤生、ドッペルゲンガーは召還できません。ていうか会ったら死ぬってゆーじゃんドッペルゲンガー……
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