本当かどうかわからない新入社員のおしごと

ちなみに「本当かどうかわからない」は「おしごと」にかかります。

職場でニュースサイトを見てたら、「日本ハム、阿波踊り参加自粛」という記事があり、K君（隣改め背後）と、「会社でお祭り参加とかあるんだねー。うちはないけどねー」という話をしていたら、この度の異動でよその部屋にいったはずのM代理が遊びにもとい仕事の話をしにきており、
「何言ってんの、君らは本社勤務だからいいんだよ。徳島支店に配属になった新入社員はなぁ、まず覚えなきゃいけないのが阿波踊りなんだぞー」
……外務員試験はどこへいった、おっさん。
「田舎なんでお客さんも固定客しかいないし、新入りはどうせ仕事あまりできないから、店の裏で阿波踊りの練習させられるんだって。あれは上手い下手が出るから、あんまり下手だと会社の恥になるからって。俺、徳島支店にもいってたことあるんだもん」

そんなM代理は広島出身なので、地域的にはありえなくもない。
だが彼は有名なほら吹き。どこまで信用してよいものか。
「で、代理は踊ったんですか」
「いや、その頃俺もう新人じゃなかったから」
じゃあなんだ、高知支店に配属されたらまずよさこい祭りの練習か？富山支店はおわら風の盆か？
「でも阿波踊りはやっぱり地元出身が強いね、学校で練習させられるらしいから」
あのー、強いってなに。強いって。