基本的に餌でつり、人間の手は怖くないんだよー、乗るといいことがあるんだよーと思わせることである。
手渡しでヒマワリの種等の餌をやることから始めて、手のひらの上に置いた餌に誘導、餌なしで手の上に乗ってくるようになれば手乗りハムのできあがり。
藤生はまだ手から餌をあげる段階だが、幸い権八は神経質なタイプではなかったので、ヒマワリの種に気づくと、藤生の手があろーがなかろーがほいほいとやってきて奪い去っていく。
もう数日これを続けて、来週あたりになったら手のひらに餌をおいてみようかなあと思っているところ。

ももっちもかつて、手乗りハムを目指した時代があった(目指したのは藤生だが)。ケージの針金の間からヒマワリの種をあげるというところまでは順調だったのだが、ケージのふたから手を入れて餌をあげる・手のひらに餌をのせていれてみる段階であえなく挫折。
それはももっちがヒマワリの種になど目もくれず私の指に食欲をおみせになったから。
小さいヒマワリの種よりでかい物体のほうが喰いでがあると小さな脳みそでお考えになったのだろうか。噛む。そして肉を千切り取ろうと捻る。ひっぱる。
穴があくんだよ内出血するんだよ皮膚が破れるんだよ。
攻撃噛みではないのでさほどの勢いはないものの、痛いものは痛い。
かくて藤生はももっちをベタ慣れの手乗りにすることを諦めた。
しかしそのかわりに奴はいきなり掴んでも怒らないしパニクらないある意味図太いナマモノへと変貌したが。

そして今日、権八に手になれてもらうため、ヒマワリの種をもっていかれた後も、ケージの中に手を残しておいてみた。
ふんふんと匂いを嗅いだのち、おもむろに人差し指の付け根にかぶりつく権八。

藤生ねー、なめてたんだージャンガリアンを。
だってゴールデンより全然小さいし破壊力ないだろーって、噛まれても大したことないだろーって思ってたんだー。
ところで理科の話をしようかと思う。圧力というものは触れ合う面積の大きさに反比例する。つまり面に加える力が一定でも触れ合う面積が小さいほど圧力は大きくなる。
故にジャンガリアンの小さい前歯は、小さい顎の力でも適確に飼い主にダメージを与えることができるわけであって。
痛いんですが。だいぶ。
しかも権八もよほど人肉に興味があるらしく、肉を引きちぎろうと噛み付いたまま引っ張る引っ張る。
しかし痛くてもいきなり振り払ってはいけない。ハムスターがびっくりして手を怖がるようになるとまずいので。
「八、それは食べられないから。駄目だから」
そっと手を引いたら、10cmくらい喰いついたまま引きずられてきた。
嗚呼その根性やよし。
己の手を確かめてみれば、血こそ出ないものの虫刺されの如く内出血が点々と――まあももっちに噛まれたよりは全然マシといえばマシなのだが。
手乗りハムへの道は遠い。

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