天の河原

2002年3月25日
会社を出て、駅まで歩く。
会社のすぐ近くに地下鉄への入り口はあるけれど、少し遠回りして八重仲の桜の下をゆく。
うわー。上のほうから若芽がにょきにょき。
さようなら風情。というか八重仲に風情を求めてはいかんが。
信号待ちで立ち止まったら、日の長くなった薄水色の空に白い中途半端な丸みの月が傾いていた。
ぼーっと見上げていると、ゆっくりと月が動いている。
……いくら傾いているとはいえ、肉眼でそれとわかるほど月って動いたっけ?
冷静に考えてみたら、動いているのは月ではなくて、月を薄く覆う筋雲だった。風に流されてかなりのスピードで流れてゆく。
筋の方向と風向きが同じなので、雲の川の中に月という石が転がっているようだ。
空を仰いでそんなことを考えていたら信号が変わった。
会社出てまっくらじゃないんだもんなぁ。
春だよなぁ。花冷えか少し寒いけれど。
ちなみにタイトルは「てんのかわら」で「あまのがわはら」であないですよ。

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