本日の敗北其の一:
藤生の家では最近珈琲がドリップになった。「確かうちのどこかにあったはず!」というドリッパーを最近母が発掘したのだ。
ドリッパーはいいとして、フィルターがお茶パックなのだがこれで正しい珈琲は出ているのだろうか。確かにインスタントと味は違うが……。
しかし、藤生は今日、そんな瑣末事にこだわっていた自分を恥じた。問題はもっと根底的なところにあった。
珈琲の缶の底にある刻印が「891117」。
おいおばはん。
ひょっとしてこのれぎゅらぁこぉひぃも発掘物かい。
ていうかせめて「99」だろ。
紅茶は香りが飛んでしまうが、珈琲はどうなんだろうね……でもインスタントより香りがいいような気がするんだけどさ……

本日の敗北其の二:
珈琲と一緒に、母がスーパーで買ってきたというクッキーを出してきた。1つの箱に何種類か入っているたぐいのものである。箱から出した途端の香りが日本製ではない。パッケージには日本語が書いてあるのだが……。
とりあえずココア色のクッキーに茶色いクリームがサンドしてあるブツをチョイス。チョコレートクッキーだと思ったのである。普通思うよね?思うよな?思うということにしてください。ていうか思うだろ。
人は――何気なく口にしたものが予想の斜め上をいく味や食感をしていたとき、かなりの衝撃を受けるものである。
……どうして見るからにヨーロピアンなデザインのクッキーサンドが黒糖風味なんじゃあ!!
クッキー部分もクリームも亜熱帯テイスト。チョコクッキーだと思って口にした藤生は口にしたまましばし固まってしまった。
箱をひっくり返したら原産国がシンガポール。
そうかやっぱり南の国か……でも藤生は黒砂糖のお菓子は麩菓子でいいよ……

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