みっしょんいんぽっしぶる

どーやら風邪をひいたらしく、喉は痛いわ咳はでるわ。仕方がないので医務室で薬を貰って戻ってきたら、K君（中途）が「風邪ですか？あれ、ひょっとして僕のせいですか？」と聞いてきたので思い出した。
そお、それは先週のネタ。いや「是非思い出せ」というリクがきていたことだし。


「すみません先生、極秘重要任務をお願いしたいのですが」
「やだ」
K君の話を速攻で拒否した私に罪はあるまい。だって断るだろう普通、普通。重要ならともかく極秘って何。ていうか仕事じゃなくて任務なのかそれは。
「いいじゃないですか決して損はさせませんから！」
“ハログロ”という異名を（IP Messengerで）とるK君のその言葉ほど怪しい物はない。
結論からいえばその任務というのは30枚ほどのFAXを送るというものだったのだが、
「アシがつかないように送ってほしいんです」
「は？」
「だから僕の正体がわからないように……会社のFAXは危険なのでキンコーズにでも行って送ってください」
「外寒いじゃん」
「でも社内から送るわけには行かないんです！」
ならそんな怪しい書類送るな。ていうか家から送れ。でもそれだとアシつくか。
「つーかこの書類カバーレターついてないけどいいの？」
「作ってください。差出人いれないで。あ、手書きも危険だからパソコンで作りましょう」
なあ、君は一体何の書類を送ろうとしているのだ。
会社ってたまにこういう怪しいことしたりもするけどさ。「わけあってどうしても名乗るわけにはいかない」と言う人の電話受けたこともあるけどさ。でもさでもさ。
Wordのテンプレートをもとに送付先以外の枠を全て闇に葬ったカバーレターを作る。
「ばっちりですね！これ、不自然に見えませんよね？」
「あからさまに不自然だと思う」
ペーパーの下1／5くらい空白でうまってるんだが。新人ちゃんにも意見を求めてみたが、暫しなんともいえない沈黙を突きつけてくれた。
「というわけで、さあ、これを駅のキンコーズで送って下さい！敵のスパイとかは心配しなくても大丈夫ですから！」
K君、藤生（仮名）は大学に入ったとき、そういう設問のある心理テストを受けさせられた憶えがあります。スパイのような人がいる。○か×か。
「……帰りに寄る喫茶の珈琲代くれるなら」
「わかりました、OKです」
これにOKが出る職場も職場だよな。
ちなみに敵スパイの妨害はありませんでした。
帰りに入ったスタバの額縁にスプリングとかバケツが仕掛けてあったかどうかは確認してないので知りませんが。

ってスパイvsスパイ（スパイアンドスパイと読もう）知らない人間にはわからないオチですねぃ。