天下の回り物

2001年8月7日
来客があって。
お中元にお菓子を貰って。
3時になったので新人ちゃんがみんなに配ってくれようとしたら。
「藤生(仮名)さん……」
何故途方に暮れた顔で藤生を呼ぶのだ。
傍にいくと、無言で菓子箱の賞味期限を示す新人ちゃん。

01.7.28
過ぎとるやんけ。

なかなかやるな某監査法人。さてわよそから貰ったのを回したね?
中身はクッキー。まあ腐るものでもないし喰えるだろうけど・・・
そこへ通りがかったT次長、
「Kに喰わせて毒味させれば?」
言う次長もあれだが実行しにいく新人ちゃんもステキ。
「キハチのクッキーです」
「お、ありがとー」
何も考えず、素直にクッキーを貰ってしまうクラッッシャーK君。をいをい、誰の手もついていないクッキーの缶が君の所に一番に回ってきたということに少しは疑問を持った方がいいぞきっと。
T次長、新人ちゃん、藤生の三人は、ぢっとクッキーを口に頬張るK君を見つめる。
「……何でみんなそんな顔で僕を見るんですか」
「どんな味?」
「美味しいですよ。あ、でもなんかパサパサしてる」
「……取り敢えず食べれる味なんだよね?ならいいや、配ろう」
このへんでK君、己の過ちに気づく。
「な、なんなんですかこのクッキーは?!」
「いや、貰い物」
「今日貰ったんじゃないんですか?」
「いや、今日貰ったんだけどね?」
でも賞味期限は一週間以上昔かな。
ひどいじゃないですかー!と文句を言うK君をシカトし、次長、
「じゃあ配るときは賞味期限の話はオフレコで。でも早く食べてくださいって言って配るように」
そしてそーゆー時に限ってたくさんあるんだクッキーが。
藤生もノルマの3つをこなしたが、微妙に油が回ってる?そしてパサパサな気がするのはもとからこういうクッキーなわけ?
そして実状をしらない人間にどかどか配りまくったにも関わらず10個以上残るクッキー。
「どうしましょう」
と困り顔の新人ちゃん。
K君は既に警戒態勢に入っているのでダメである。
こういう時こそ、
「O君に缶ごとあげちゃえば?」
犠牲になるのはやはり若造。クラッシャーK君も、自分でなければOKな男なので、
「あ、それでばっちりです」
とか言っている。
かくて新人ちゃんはとてもステキな笑顔でO君のデスクに容赦なくクッキー缶を置いていた。
「みんながまたそうやって僕を太らせようとしている……」
いや。
万が一あたったら少しスリムになれるよO君……

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