家に帰ってハムに餌をやるべくケージをチェック。
よかった今日も破られていない。
いないが……
ハムハウスに――血痕が。

「も……もも、ちゃん?」
静まりかえったハムケージ。
「ももーーーーーーーーーーーーーーッッッ?!」
藤生、動揺のあまり思わずケージを激しくシェイクシェイク。

暫しして、ごそり、と。
ハムハウスの入り口の巣材が動き、ナマモノは寝ぼけた様子で姿を現した。
慌てて掴みだし、様子を見る。
手足を怪我した様子はない。
しっぽも、腹も無事。
じゃあ何?!
どこを怪我して出血したんだよお前!!

――歯か。
ふとひらめく。
そうヤツは針金を噛み折る莫迦ハムスター。
その心意気やよし。あまり良くないが。
だが肝心の歯と歯茎はその意気込みについていけているのか?過剰負担がかかっているのではないか?
歯なのか?
なあ歯なのかはにー!!
ここはひとつハムスターフードを眼前にちらつかせてみる。はむっと噛みつくハムスター。しかしヤツが口の中にもっていけないように、こっちも引っ張ってみる。
……ものすごい力で引っ張るマイハムスター。
とても歯を折ったナマモノのパワーとは思えない。
痛くて引っ張れないだろう、もし歯をやっちゃってたら……
藤生、少し安心。
しかし。
じゃあ何処怪我したんですか師匠。
また木製のハムハウスを囓ってたようですから口の中に木の棘でも刺しましたか。
でも絶好調に頬袋に餌詰めてますね……

血でも吐いたか?!
それとも「ぢ」か?!
「ぢ」なら八千代に良く効く寺があるぞ?
道路に面した大看板にでかでかと「ぢの呪い」。
いちおー小さい字で「まじない」とルビふってあるが。
絶対あれは裏口から入って坊さんに黄金色の最中を差し出したら、厭な相手を痔にする呪いをこっそりかけてくれるに違いない……

閑話休題。
取り敢えずハムは見た目普段と変わりない。
何があったんだろう一体……

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