今日の日記

2001年4月8日
それは母にゲームを教えている時であった。
ドリキャスも撤退する御時世にセガサターン。
パズルとかそういのがよいとおっしゃる母の為にソフトはマジカルドロップ。
言ってはなんだが母は飲み込みがお悪くていらっしゃる。
「だからね、この十字キーで左右にこのピエロが移動するのね、で、Aボタンで玉を取って、Bボタンで取ったのを吐き出すわけ。で、こういう風に3つ繋がると消えるから。はいやってみよう」
…………をいをい、なんでピエロが右にも左にもいかないんだいママン。
「動かさなきゃ他の列が詰まりますがなお母様!!」
「だってこれどうやって動かすの?!」
「だから十字キー言ったでしょう!何のためにこのキーがあると思ってたんですか!!」
そのように至って平和的にお教え申し上げていた私の視界の隅を、何か、白い物がよぎった。
植木鉢を載せた棚の下、最初それは、蛾か蝶のように見えた。小さな三角の羽を広げた白い生物。
だが、何か動きがおかしい。羽ばたかないのだ。それにまだ蝶には季節が早い気が――
藤生は薄暗いそこに目を凝らした。白い生物は平行移動する。おかしい。
さらにじっとコンタクトも眼鏡もしていない目を凝らしてみれば――あれは、
「きっ貴様は?!」
藤生はあわててその狭いスペースに手を突っ込んだ。うにっとなまあたたかい感触が手に伝わる。だがヤツは見た目よりすばしこく、藤生の指先をすり抜け、台の下から這い出てきた。
「ももちゃん……」
そうそれは藤生の飼育するところのハムスター。
だが何故ここに?!
ヤツは今まで何度も脱走している。だからそれに合わせ、こちらも万全の手を打ってきた。ケージを替え、上蓋にある餌入れ口を針金で封印し、ケージの上におもりを載せ……
なのに何故に今ここにお前がいる?!
衝撃を受けつつ、藤生、ナマモノを捕獲。
今朝チェックした時点ではケージはいつも通りしっかり封印されていたはず。何があった?!
とゲームのある部屋から自室に戻ってみると、ケージの上蓋はしっかり封印されている。針金もほどけていない。プラスチック部分に大穴があいているということもない。
おや?とケージを持ち上げてよく見てみると……
ケージの針金折れてますがな旦那。
そうか、噛み折ってくれたかハムよ……。このがっちりハンダ付けしてあるケージの針金を。
そしてこれでケージ破壊2個目だよなお前……。
前のケージも針金を噛み折って破壊された。あれは針金の間隔が狭かったので、3本折らないと脱走できなかったが、今回のは割と間隔が広めだったので一本とれれば体がすり抜けたらしい。
ていうか。
藤生、ハムスターはこれまで何度か飼ったことあるが、高校の生物部居たときはそれこそいっぺんに2〜3匹飼っていたが。
ケージの針金をぶち折るという所業を成し遂げたのは、もも、お前が初めてだよ……この破壊神ハムが……
取り敢えず針金で穴塞いだけど。3代目ケージ購入しないと駄目だろうか。うーむ。

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