プー太郎現る。

2001年3月11日
母がプリモプエルを購入した。
知人宅を訪問した折りに見せられ、すっごく欲しくなったらしい。
そういえば彼女はアイボをほしがっていた。高いからあきらめたが。そしてファービーにもちょっと惹かれていた。見かけが可愛くないから買わなかったが。プーチにもちょっと興味ありげな様子だった。
要はあの手の、ペットロボットというか、コミュニケーション系のおもちゃが欲しかったようだ。
27年間飼っていた鳥も死んでしまったし、娘はでかくて可愛くないし、かわいがる対象がほしかったのであろう。孫もいないしなぁ。はっはっは。
今問屋にも在庫切れらしいが、近所のスーパーの玩具屋に取り寄せてもらい、本日到着。
電池を入れてすぐ、母は抱っこして何か向こうが喋るのを喜んでいたが、ふと、藤生、説明書が目に付く。
「……お母様。まずそやつは、リセットと時刻設定をしないとなりませんが」
「どうやるの」
「説明書の通りに」
「よくわかんないからあんたやって」
どうせそういうことになるとは思ったがやはりそうか。藤生、プリモの右手を何度もにぎにぎして諸設定を行う。
『はじめましてー!』
そうか、新しい自分に生まれ変わったのだな。さっきまでの『めんそーれ』とかウチナーンチュな挨拶をしていたお前はもういないか。
「ねぇねぇ、藤生(仮名)、名前なんてつけたらいいかねぇ」
「好きなようにつければ?」
「さくらちゃんは……まだ早いし、ももちゃんは?」
「それはうちのハムスターの本名」
「あらじゃあ弥生ちゃんは……ああでも親戚にいるしねぇ」
「なんでもいーやんそんなの」
「駄目よ名前つけてかわいがってあげるんだから」
まったく仕方ないおばはんである。藤生はしょーがないから考えてあげた。
「プリモプエルのプをとってプー太郎」
藤生の提案、速攻却下される。
名前の付け方としては間違ってないと思うけどなぁ。どうよ、「不里茂プー太郎」。そこはかとなく演歌歌手臭いが。
だが母がなんとネーミングしようと私の中であれはプー太郎。新井理恵の「ペケ」にそんな感じのネタあったなそーいや。
しかし、電子音声のヒアリングに果てしなく弱い母とプー太郎のコミュニケーションは果たして成り立つのか?
「藤生(仮名)、今何か言ったみたいだけどなんて言った?」
かわいがる気なら聞いててやれ奥さん……。

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