京極夏彦百怪図譜

2000年9月23日
京極お友達のご提案で、京極夏彦のリトグラフ展を銀座に見に行く。待ち合わせ場所は4丁目交差点三越前。
藤生、いきなり遅刻。
他のメンバーは喫茶店に移動していた。携帯で連絡を取って迎えにきてもらうが更ににすれ違い。
よーやっと会えたが、皆様どーもご迷惑をかけてごめんなさいでした(深々)。
コーヒーを飲んだ後、画廊へ移動。
しかし、この時点で誰も画廊の正確な場所を把握していないことに気づく。
ナイス私たち。
しかし、コンビニにて雑誌を見て住所を確認、無事にギャラリーに辿り着く。
真っ黒なウィンドウディスプレイに「百怪図譜」の文字。一発でわかる。誰からともなく、
「うわ恥ずかしい……」
の声が。
ちなみに文字は白くて怪の字だけ赤かった。如何にもである。
そしてばばーん!と飾ってある作者近影。いや悪いとはいわないが。
中に入るともう一枚作者近影。構図同じで目線だけ違う。流し目。いやだから悪いとは言わないが。
開催にあたってのコメントが寄せられている。水木先生に綾辻行人、明石散人、小松和彦に佐野史郎。いやあなんと申しますか非常に納得のいく。
で、リトグラフであるが。
これは鉛筆画をそのまま版にしたのであろうか。
ベタな背景に対し「とーとつな鉛筆画」という印象。
「怪」のオープニングに出てくるあの絵を一体づつ版画にしたのかと思っていたら、どうやら違うらしい。姑獲鳥とか妙に恐くなってるし。絡新婦も恐かったなあそういや。
野寺坊はちょっと可愛くて好きかなと思ったりもしたが。

ここで一つ教訓。
展覧会で迂闊に絵にツッコミを入れることはやめましょう。特に絵を売るギャラリーでは。
係員が話しかけに来ます。

メンバーのひとり、某さんは美術学校卒でいらっしゃる。故に技術的な方面にお詳しい。そういう目で絵を見ておられる。
彼女はなにげに口走ってしまわれた。
「Cマル」
……技術的評価、である。
すると背後からいきなりギャラリーの係員がいらっしゃって、
「この絵は京極先生もバックの色を何にするか苦労なされて……」的な話をおはじめになった。ぬっぺっぽうの絵の前であったと記憶している。
宮部みゆきや高橋克彦や明石散人なんかも何点かお買いあげになってるそーで。
とりあえず不穏なことをぶちかますこの小娘どもの口を塞ぎたかったのであろう。
すまん、係員。
しかしあとでその某さんも仰っていたが、豆腐小僧の持っている豆腐のパース狂っていた気がするんですが……

でも文庫の表紙のフィギュアは凄かった……張り子とは思えない。真剣に。
姑獲鳥の血管が青く透けて見えるのが恐い。エロティックとか批評しているのをどこかで読んだ気がしたが、純粋に恐かった(笑)
だが、狂骨も首筋に血管というか筋浮き上がっているし、魍魎の囓っている死体もなんとなく血管が透き通っているしで、この作者、ひょっとして血管ふぇちでいらっしゃるのかなどといらないこと考えてみたり。

教訓、ファンはファンらしく素直な目で見ましょう。

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